2021年度の学祭でやったプラネタリウムの原稿を載せます。
ぼくは、「恋する小惑星」の桜井美景さんが大好きなので、桜井美景さんに楽しんでもらえるような番組を作りたいと思いました。桜井美景さんは、地質の分野が大好きなひとです。そこで、ぼくは天文と宝石の関わりに着目して番組を作りました。
とりあえず文章だけ載せますが、あとで星図とかも添えられたらいいな。
BGM「オルゴール 日なたの窓に憧れて」 足下を暗くして参ります…… 本日は東北大学天文同好会のプラネタリウムにお越しいただき、誠にありがとうございます。上映に当たり、いくつかお願いがございます。ドーム中央の機械やドームには危険ですのでお手を触れないよう、お願いいたします。携帯電話の音や光は、ほかのお客さまのご迷惑となりますので、電源をお切りください。ご協力ありがとうございます。 上映中に気分が悪くなられた場合は、私たち解説員までお知らせください。また、お客様の場所によっては星が見えづらい場合がございます。ご自由に体の向きを変えて星空をご覧になってください。 でははじめに、このプラネタリウムの方角を確認いたします。皆様が入ってこられたそちらが南、私たち解説員がおりますこちらが北、そちらが東、そちらが西となっております。それではこれより上映を始めます。 BGM「Asteroid in love」 空がだんだんと暗くなり、星々が輝き始めました。 皆さんがいまご覧になっている星空は、11月上旬19時頃の星空です。言葉も出なくなるような、満天の星が輝いています。 ……さて、みなさんは夜空の星々は様々な色や明るさで輝いて、どれも少しずつ違っていることをご存知でしょうか。それぞれの星に、実は個性があるのです。皆さんなら、この様子を何か別のものに例えるとしたら、何に例えますでしょうか。 昔の人の中には、この夜空に輝く美しい星々を、 宝 石 に見立てて楽しんでいた人がいました。本日は、この星空の中から、 サ フ ァ イ ア 、 ト パ ー ズ 、 ガ ー ネ ッ ト 、 ダ イ ヤ モ ン ド という4つの宝石たちを探す旅に、皆様をご案内いたしましょう。 BGM「高原を渡る風」 最初に探す宝石は、サファイアとトパーズです。 サファイアは美しい青い結晶が特徴の鉱物です。トパーズは、日本名で黄色い玉と書いて黄玉と言うように、黄色が美しい鉱物です。どちらも美しい宝石として大切にされてきました。 では、夜空に輝いているサファイアとトパーズを探していきましょう。まずは宝石探しの目印になる星座、はくちょう座をご紹介します。みなさん、頭の上をご覧ください。赤い矢印がごらんいただけますでしょうか。この矢印で、皆さまをご案内いたします。こちらの明るい星とその周りの星々でおおきな十字をつくっているのがくちょう座です。みなさん、はくちょうのあたまの部分にあたる星にご注目ください、この星はア ル ビ レ オ といいます。実はこの星こそが、夜空に輝くサファイアとトパーズなのです。 サファイアとトパーズなのにひとつの星なの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。望遠鏡を使ってアルビレオをよく見てみると、この謎を解くことができます。では、望遠鏡でアルビレオを覗いてみましょう。北の空をご覧ください。望遠鏡でよく見てみると、アルビレオというひとつの星は、実はふたつの星でつくられていることがわかります。この星をサファイアとトパーズに見立てたのは、宮沢賢治という童話作家です。宮沢賢治は、その代表作「銀河鉄道の夜」の中で、皆さんから見て左の星をサファイア、右の星をトパーズとして描きました。たしかにふたつの星はサファイアとトパーズのような美しい色をしています。宝石のような輝きを持つ二つの星が偶然ほとんど同じ場所に並んでひとつに見えるなんて、とても奇跡的ですよね。このような、貴重な、まさに宝石のような星が夜空には隠れているのです。 BGM「憧れの人」 次に探す宝石は、柘榴石、ガーネットです。ガーネットは、美しい結晶の形が特徴で、おもに赤いものが知られています。 それでは、この星空に浮かぶガーネットを探していきましょう。先ほどご紹介した星座、はくちょう座のある頭の上をご覧ください。先ほど見つけた宝石アルビレオの方から、はくちょうのお尻の方に向かって目を向けてていくと、紅い色に輝くこちらの星がご覧いただけますでしょうか。実はこの星には、ガーネットスターという名前がついています。 このガーネットスターの名付け親は、とある天文学者です。その人はこの星をみて、「とても素晴らしい深いガーネットの色をしている」と考え、ガーネットスターと名付けたのです。言われてみれば、たしかにガーネットのように見えてきませんか?また、この星は、実は明るくなったり、暗くなったりを繰り返しています。もしかしたら、この様子もキラキラした宝石のように見えたのかもしれませんね。明るい時には、仙台市内でも見ることができます。みなさんが発見当時に戻って実際にこの星を見たら、どのような名前をつけますでしょうか?宝石の名前をつける人、植物の名前をつける人、食べ物の名前をつける人、いろいろな人がいることでしょう。それぞれの人に、星の輝きは違った意味があると考えることも出来るかもしれません。 BGM「星降る夜に」 星を見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。みなさま、頭の上をご覧ください。星空は時間が経つと…… このように、東から西の方へどんどん移っていきます。 最後に探す宝石はダイヤモンドです。ダイヤモンドは、言わずと知れた宝石ですね。ダイヤモンドは特別な輝きを持っていることから宝石として大切にされてきました。皆さんの中にもダイヤモンドに憧れのある方がいるかもしれません。 さて、いままで紹介してきた宝石の星々は、その輝きが美しいひとつの星でしたね。次に見つけるダイヤモンドは、美しいいくつかの星によって形作られています。 すっかり夜が更けてしまいました。それでは、夜空に輝くダイヤモンドを探して行きましょう。冬の夜空は明るい星がたくさんあることが特徴です。これらの星々がダイヤモンドの素になっています。みなさん、南の空をご覧ください。 赤い矢印が指し示す星にご注目ください。この星がダイヤモンドを構成する星の1つ目です。この星を始点として、今から指し示す6つの星の並びに注目してください。1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ。これらの明るい星たちを繋いでいくと……このような大きな六角形になります。この並びのことを、日本では冬のダイヤモンドと呼んできました。これらの星々はどれもとても明るくて、仙台でも簡単に見つけられます。また、実は星はひとつずつバラバラに動いているので数万年経つと全く違う形にならんでみえます。ということはこの冬のダイヤモンドと全く同じ並びは、私たちしか見ることしかできないのです。冬の夜空に堂々と輝いて、誰でも見つけられるこのダイヤモンドも、考え方によってはとても貴重な宝石なのかも知れませんね。最後に見つけた宝石は、6つの輝きからなる、大きくて特別な宝石でした。ダイヤモンドへの憧れが募る冬の夜は、夜空を見上げてみましょう。夜空にある特大のダイヤモンドを眺めると、きっと幸せな気分になれるはずです。 BGM「優しく」 本日は、夜空の宝石たちを探しながら星空のご案内をしてきました。昔から人々は地面にある宝石の輝きや、夜空にある星々の輝きに惹きつけられてきました。ある人は、星を小説に登場させたり、ある人は、星に宝石の名前を付けていましたね。 それらの輝きは今でも私たちを幸せな気分にさせてくれるはずです。みなさんも時々夜空を見上げて、遠くの星の輝きを想ったり、その姿を宝石に見立てて楽しんでみてはいかがでしょうか。 BGM「オルゴール スターゲイザー」 名残惜しいですが、空がだんだんと明るくなってまいりました。これで本日の上映はおしまいです。出口へは私たち解説員がご案内いたしますので、しばらくそのままでお待ちください。お帰りの際には、お忘れ物のないよう、お気をつけください。本日は東北大学天文同好会のプラネタリウムにお越しいただき、誠にありがとうございました。 これより足元を明るくして参ります。


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